部活動体験記(放送部)

みなさんこんにちは。はじめまして。

今回、私は何かの巡り合わせでこれまでの放送部としての部活動の体験記のようなものを書かせていただける機会をいただきました。人生でこのような文章を書く経験ははじめてなので、拙い文にはなりますが甘い目で見ていただけると幸いです。

―なんで放送部に入ったのか―

今読まれている皆さんの中には、放送部という部活に入部することに変わり者だなと感じた方もいるのではないでしょうか。
放送部なんて正直地味っぽい、放送部って何するの、という疑問は拭えないと思います。
高校生の部活動は1番*青春を謳歌する*というイメージは入学したてホヤホヤの私にももちろんあったので、入部する部活動を決める際にはとても決断をするのに悩まされました。
なんと言っても鶴城高校には特徴的な部としては弓道部があり、更にSSH校に指定されているため科学に特化した科学部があり…運動が苦手な私でも入る部活にたくさんの選択肢がありました。
「新たな挑戦がしたい!」そんな気持ちがありつつ、集団で行動することが苦手だったので一人で基本動ける部活がいい、そう考えた結果1番に思いついたのは放送部でした。

その考えに行き着く理由は至って単純で、昔の頃から声を使う仕事をしている人に憧れがあったからだと思います。「声」というもので特に影響を受けた方は山寺宏一さんと緒方恵美さん。
知っている方も多いかもしれませんが、山寺さんは最高1人50役を演じきった方で、緒方さんは戸籍上は女性ですが、男性役を演じることが多い方です。
このお二方から受けた刺激は大きくて、将来声を使う仕事をしたいと思ったわけでもないのですが、「声」は人によって受け取る印象が違うからこそ大事なもので、駆使できればめっちゃ便利じゃん!と幼いながらにそう思っていました。そうして、私は4月に入学したてなのにも関わらず誰ともつるまず、真っ先に1年生1人で放送部に駆け込みました。

―放送部の活動―

放送部の活動日はとても少ないです。
大会やイベントがなければ基本週3回(月・水・金)で行われます。何してるの?って思われるかもしれませんが、一応しっかり放送の練習してるんです。
毎回軽い筋トレと20分程度の声出しをしその後にイベントでの役割を確認したり、大会に向けて各自準備に取り掛かったり…イベントというのは主に学校全体で開かれる行事のちょっとしたお手伝いです。
意外にもちょくちょく放送部は力仕事を課せられるので、稀に放送機材を出す時は男手がなくて苦労することも少々あります。
読んでくれている皆さんの中には放送部って大会なんてあるの!?と思われた方もいるのではないでしょうか?
実は放送部、正式な大会というのは年2回で行われているんです。
話し方はもちろん、マイクの使い方や文の構成など、様々な観点で見られ、私たち放送部にとってこの2つの大会はとてもとても重要で欠かせません。

ー大会ー

前の話題で出したとおりなのですが、放送部には正式な大会があります。
年度の一番初めにある準々決勝では県の放送部に所属する生徒ほとんどが集合し、決勝進出をかけた勝負をします。私は下から数えたほうが早い人間なので、この1年半の間で準決勝まで進出したことがありません。
思っている以上に放送の大会には強い人が集まるので、次に進むことは難しいのです。

しかし、そんな私も今回の大会は高校生活最後になります。今まで全然ダメだったからこそとてもとても気合が入っています。
どうにかして、準決勝は通過したい。日々そんな思いで活動に力を注ぐ日々です。

ー部活をしていてー

この放送部という部活を通して活動が長くても2年半というこの期間はじつは長いようでとても短くて…そんな中でもたくさんの方との出会いがありました。

放送の大会(アナウンス部門)には、放送する話題を作るうえで内容に条件的なものが設けられています。
それは「各々の高校で校内放送できるような内容」ということです。
この条件、簡単なように見えて実はすごく難しいと私は活動を通して感じました。なぜなら私達は普段生活をしている中で、地域について知ろうとする機会が少ないからです。
私は佐伯市民ではありませんが、私自身の地元についてのことどれだけ知っていますかと言われると大きなイベントぐらいしか知りませんし、そのイベントについて詳しく知っているわけでもありません。
こんな方私以外にもいると思います。

私は自分の関わりのある地域について分かっていることがほぼほぼないという現状から、アナウンスというものの貴重さを身にしみてかんじました。
アナウンスという分野は朗読に比べて原稿を作るまでは言ってしまえば面倒なことなのかもしれません。
ですが、その反面アナウンスは原稿を作る過程で普段関わることのないであろう人達と交流を持つことが出来ます。これは他の部活にもなかなかない放送部の一番の強みだと私は思います。
人と交流を持つことが得意でないから入った放送部。
ですが、活動をするうちに人と関わるということに楽しさを覚えてきました。
年々練習内容が濃くなって活動が大変だと苦労したときもあつたけれど、部活動している時間は決して無駄ではなかったなと思っています。

−最後に−

約1年間半の時を経て、最後の大会は悔いの残らないように精一杯頑張りたい、そんな気持ちで胸が高まっています。放送はあまり目立つことのない活動ではあるけれど、自分の思っていることを他人に伝えることができる素敵な活動だと、私は放送部であることに誇りを持って残りの期間も尽力していきたいと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。