”やってみたい”からイベント出店した話

2023年夏に学生のやってみたい事としてもらった提案を、学生をサポートする形で進め11月のイベント出店という形で学生の手で実現させた「イベント出店プロジェクト(仮)」
実施した内容や思いを記事にしてもらいました。

何かないかと言われたから

8月にジョブシャドウイングという取り組みで大分県南部振興局の方について回ることになりました。

最初”南部振興局”という名前を聞いた私は、”何をしているのかも分からない様な職場に行って、本当に自分の将来について身になることを学べるのか”と正直不安でした。
でも、実際にお仕事を見学してみると”地域を働くことで支える”事ができるのだと実感できました。

ジョブシャドのスケジュールの中で、県の人が関わっているカフェがあるということで、仕事なのにカフェ行くんだーと思いながら連れられてきたのが初めてのKIISAでした。こんな場所があるとは知らなかった。

中に入って、代表の富崎さんからKIISAの説明が終わったあと、「高校生のやりたい事をとりあえず何でも聞いて手伝うつもりなので何かやってみたい事ない?」と聞かれ少し迷ったものの軽い気持ちで「お祭りなどでの出店をやってみたい」と提案しました。

せっかくJKになったのに中学生とあまり変わらない、学校生活。
せっかくだし、中学生の時とは違う、JKらしい?ことをみたいなと思って本当に軽い気持ちで言いました。

2回目の来店                                   

軽い気持ちで提案したのに、なんか本当にやる?流れになりKIISAに2回目の訪問をしました。
2回目なのに、具体的にどんな出店にするかなど、とんとん拍子で色々決まっていきました。

中学生の時と何も変わらないと思っていたけど、高校生って意外となんでもできるんだなと少しだけイメージが変わりました。

そして、初めて原価の計算の方法を教えてもらいました。
材料費や光熱費などにかかる費用だけで価格を決めると、作る人売る人の生活費が賄えない。時間を費やし工夫をしてたり努力をしてるのでその分の対価が必要でこれが人件費になる。
そして、材料と人件費だけで売価を決めると投資が出来なくなる。次の販売の材料費、新しいメニューの考案のための材料購入・設備の購入などが出来なくなるので利益もきちんと乗せなければならない。

大まかにはこんな感じで何かを売るときの価格の決め方のイメージを共有してもらいました。

今まで価格と見合ってないと感じていた商品もこんな仕組みで価格設定されていたんだと納得し、少し”大人のつくる社会”に足を踏み入れた気がして嬉しくなりました。

商工祭への挑戦                                  

まず、商工祭に出たいと思ったので、商工祭を主催しているところを調べて電話をしてみることにしました。

商工祭は商工会議所が主催だと分かり直接連絡してみることに。
電話に出てくれ方が丁寧に教えてくださって、商工祭への出店は可能だと分かりとても嬉しかったです。

でも、部活が被ってしまいました…
せっかく、出店が出来ると分かったのに断念しました。

やはり「すきな事をすきなだけ」とはいかないもので、高校生の多忙さ恐るべしです。                              せっかく色々出来るじゃん!と思ってたので、残念な気持ちでしたが、突然出店のお誘いがありました。

なんでもKIISAが出店のお誘いを受けてるイベントがあるそうで、KIISAとしてだけで出店してもいいけどせっかくだから一緒に出店してみない?と誘ってもらいました。

正直突然で、少し不安でしたがせっかくのチャンスを無駄にする訳にはいかないとお誘いを受ける事にしました。
なので早速、出店する商品を考えることにしました。

決めなきゃいけない事が沢山

やると決めたは良いものの、やはり物事を1から決めていくというのは中々難しくKIISAのスタッフの方の手も借りつつメンバーと「誰をターゲットにするか」や「お祭りで作ることが可能なもの」など色々な視点から案を出し、KIISAのメニューにあるワッフルを使い事に決定しました。

ワッフルに挟むものは王道のみかん、キャラメルナッツ、そして季節に合わせてさつまいも。この3つを作ることにしました。

メニューが決まったので早速、試作をすることにしました。

近くのスーパーやKIISAにある材料を使い、放課後や休日を使ってメンバー達と試作を繰り返しました。見た目や作り方を少しずつ変えながら食べ比べ、2〜3回の試作で完成させる事ができました。

かなりハードなスケジュールでしたが、メンバーやKIISAの方達と学校での出来事や将来の事、時には恋バナをしたりしながらワイワイ作業できすごく楽しかったです。                             

「高校生が作った」に食いついてくれる人もいたみたいです。
3年間しか使えない”高校生ブランド”みたいなものを使ったり、もっともっと私たちみたいな若い人が中心となって行う活動を増やすべきなんじゃないかなと思いました。
もっと佐伯でイベントや自由に活動できる場所が増えて欲しいです。(楽しそうなことならいつでも動きます!)

そして、地域の大人と関わるいい機会だったなと思いました。

普通の高校生活では築けないつながりもできたし、やっぱりこういう大人と関わったり、イベントを私たちみたいな高校生主体でできたりする場所が佐伯でもっと増えたらいいなと思いました。
そしたらもっと佐伯での高校生生活が楽しい思い出になるような気がします。