浅海井駅

九州最東端の駅として知られるJR浅海井駅。

上浦にはバスも運行しているが、佐伯市中心部に通勤・通学する住人は電車を利用することが多い。

佐伯駅までは約10分。上りに乗ると、津久見駅まで約10分、大分駅までは約1時間だ。

浅海井駅は無人駅で利用者も多くない。降車後、電車が遠ざかっていくと、1、2人の利用者たちが歩道橋を渡る音が響く。どこかの家から優雅な音楽が聞こえてくることもよくある。

浅海井駅は一見すると人の気配がなく、ひっそりとしているように見える。

しかし、その静かさと穏やかさが上浦に訪れる人々を優しく出迎える。

特に夕方の浅海井駅はとても美しい。

まず、歩道橋を登ったときに綺麗な夕焼けが広がる。

10月下旬の17時頃だ。

赤と青のグラデーションがよく見える。

次に出入り口を出た場所だ。

美しい空に、路地が伸びる。家や電柱、植物など生活感の溢れる景色がノスタルジーな気分にさせる。

電車で上浦に訪れた際には、降車した浅海井駅で深呼吸をして肩の力を抜き、これから始まる旅を存分に楽しむ準備をして欲しい。